鮎川哲也賞 | |||
主催者 | 東京創元社 | 賞金 | 印税全額 |
選考委員 | 笠井潔、島田荘司、山田正紀 | ||
次回締め切り | H16.10.31 | 枚数 | 350〜800枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―◎ 社会派―× 広義ミステリ―× ハードボイルド―× | ||
賞の概要 | 本格ミステリ界の巨匠・鮎川哲也を記念して1990年から始まった賞。どうも、最近は応募数減少などで、低調。 | ||
傾向と対策 |
ジャンルの欄を見てわかるように、本格ミステリ専門の賞。それも、麻耶雄嵩や清涼院流水系統のトンデモ系ではなく、
いたって普通の本格が受賞しやすい。狙い目としては、やはり「日常の謎」。第三回の加納朋子や、最近では2002年の
受賞作『千年の黙』が典型。 現在、選考委員が新人に甘い島田荘司と新人に辛い笠井潔という見事なアンバランスコンビなので、 島田荘司のプッシュを狙うよりも、笠井潔に受賞を納得させるような作品が欲しい。山田正紀が、 SFミステリを押すのか、けなすのかはわからないで、安易にSFミステリ(菅浩江みたいな)は書かないが無難。 ちなみに、過去余りにも大きすぎるトリックは落とされているので(『慟哭』とか)、やはり端正な作品に心がけるべきかと。 | ||
主な出身作家 |
受賞:芦辺拓、加納朋子、近藤史恵、愛川晶、北森鴻、飛鳥部勝則など 最終候補:西澤保彦、二階堂黎人、氷川透、貫井徳郎、柄刀一など |
江戸川乱歩賞 | |||
主催者 | 日本推理作家協会with講談社 | 賞金 | 1000万円 |
選考委員 | 井上夢人、逢坂剛、北方謙三、北村薫、乃南アサ | ||
次回締め切り | H17.1.31 | 枚数 | 350〜550枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―× 社会派―○ 広義ミステリ―△ ハードボイルド―×(△?) | ||
賞の概要 | 元々は、江戸川乱歩がポケットマネーで始めた賞。第三回から、公募新人賞に。かなり、直木賞率が高いことで有名。最近は、低迷。 | ||
傾向と対策 |
乱歩賞をとるコツは意外と、広く伝播していて「自分の熟知している特殊な世界」を書いて、「社会問題」を加味しつつ、
「殺人事件」を起こす、というのが有名な傾向と対策です。 この賞は、かなりレベルは高くて、高い文章力、構成力が要求されますから、 文章に自信の無い人は狙わないが無難。最終選考に残ろうと思うならば、プロ並みの文章力や構成が要求されます。 ちなみに、絶対に人工性の高い、本格ミステリは書かない事。過去、『占星術殺人事件』や『倒錯のロンド』さえも落とされた経験があります。 選考委員を見ても、本格擁護派は北村薫のみ。社会派ミステリがオススメです。 ただ、最近は『脳男』が受賞して話題を呼びましたが、これはレアケース。『脳男』ラインは狙わないが無難。 | ||
主な出身作家 |
受賞:仁木悦子、栗本薫、東野圭吾、高橋克彦、藤原伊織など 最終候補:島田荘司、笹沢左保、天藤真、中井英夫など |
KAPPA-ONE 登竜門 | |||
主催者 | 光文社 | 賞金 | なし |
選考委員 | 光文社ノベルス編集部 | ||
次回締め切り | H16.12.31(一応) | 枚数 | 200〜1000枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―◎ 社会派―? 広義ミステリ―○ ハードボイルド―? | ||
賞の概要 | 講談社のメフィスト賞に対抗して作られた賞。基本的なシステムは、メフィスト賞と同じ。違う所は、「一応締め切り」があることか。 | ||
傾向と対策 |
第一回配本はガチガチの本格作品。特に、『アイルランドの薔薇』でデビューした石持浅海が、二作目『月の扉』で大きく注目を集めている。
ただ、募集要項を見ると、「ミステリー、本格推理、時代小説、SF、冒険小説、経済小説…」なんでもありらしい(笑)。 実際、まだ始まったばかりだし、最近は何か本格ミステリ以外の作品もバンバン出ているようなので、あんまり「傾向と対策」は必要なさそう。 でも、本格ミステリが応募できる賞は少ないので、本格ミステリ作家志望者は是非とも注目して欲しい。 | ||
主な出身作家 | 受賞:石持浅海など |
このミステリーがすごい!大賞 | |||
主催者 | 宝島社他 | 賞金 | 1200万円 |
選考委員 | 大森望、香山二三郎、茶木則雄、吉野仁 | ||
次回締め切り | H17.5.31 | 枚数 | 350〜550枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―× 社会派―△ 広義ミステリ―◎ ハードボイルド―△ | ||
賞の概要 | 「このミステリーがすごい!」が2002年に始めた新人賞。賞金は、現在のところ日本最高額。一次選考、二次選考からもインターネットで公開するのが特徴的。 選考委員も、書評家で固められているのが特徴的。 | ||
傾向と対策 |
「このミス」は「広義ミステリー」≒「エンターテインメント全般」主義なので、ファンタジー、SF等の応募でもおそらくOKと思います。
特に、第一回で金賞に輝いた『四日間の奇蹟』はファンタジーでかつ、先行作品に同様な趣向の作品があったにも関わらず、
受賞したのが印象的。ある意味、面白ければ何でもOK?という感じ。逆に、どんなに趣向が斬新であろうとも、面白くも無い小説は落ちる、と思われます。 意外に、狙い目なのが「クライムノベル」。拡大解釈で言うと、『逃亡作法』『パーフェクトプラン』『ビッグボーナス』などと「クライムノベル」とか「 ノワール」系の作品が受賞している傾向があります。『四日間の奇蹟』路線よりも、戸梶圭太路線の方が取りやすいのでは?と勝手に思っているのですが、さて。 | ||
主な出身作家 |
金賞:浅倉卓弥、柳原彗など 候補:東山彰良、ハセベバクシンオーなど |
日本ミステリー文学大賞新人賞 | |||
主催者 | 光文シエラザード財団 | 賞金 | 500万円 |
選考委員 | 赤川次郎、大沢在昌、北村薫、高橋克彦 | ||
次回締め切り | H17.4.30 | 枚数 | 350〜600枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―? 社会派―△ 広義ミステリ―? ハードボイルド―○ | ||
賞の概要 | 光文シエラザード財団が「日本ミステリー文学賞」の新人賞判として始めた賞。全く、知名度が低い。 | ||
傾向と対策 | すいません。一冊も読んでません。したがって、傾向も全くわかりません。でも、何となくハードボイルド系統が取りやすそうではありますが。 | ||
主な出身作家 | 受賞:井谷昌喜、高野裕美子他 |
松本清張賞 | |||
主催者 | 文藝春秋 | 賞金 | 500万円 |
選考委員 | 浅田次郎、伊集院静、大沢在昌、宮部みゆき、夢枕獏 | ||
次回締め切り | H16.12.20 | 枚数 | 300〜600枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―× 社会派―◎ 広義ミステリ―○ ハードボイルド―× | ||
賞の概要 | 松本清張を記念して93年に設立。2004年、大幅リニューアル。 | ||
傾向と対策 |
2004年から大幅リニューアルして「ジャンル不問の長編エンターテインメント小説」と応募要綱が切り替わり、全く「傾向と対策」が読めなくなってしましました。
選考委員も伊集院静なんかが入ったりして、どんな小説が出てくるかたのしみではあります。ただ、松本清張という名前や、歴史小説や社会派ミステリ系統の賞は
少ないので、しばらくはこの2ジャンルに絞られるのではないか、とは思いますが。あと、新潮ミステリー倶楽部賞やサントリーミステリー大賞がなくなり、
その辺の投稿者がこちらに流れてきそうなので、やはり社会派ミステリか…。歴史小説も長編を応募できる賞が無いので、歴史小説も流れてきそうです。 ともかく、予想は不可能です。 | ||
主な出身作家 | 受賞:横山秀夫、森福都ほか |
メフィスト賞 | |||
主催者 | 講談社 | 賞金 | なし |
選考委員 | 講談社文三編集部(というか太田の独壇場) | ||
次回締め切り | H17.1.31 | 枚数 | 無制限 |
ジャンル | 本格ミステリ―○ 社会派―△ 広義ミステリ―○ ハードボイルド―× | ||
賞の概要 | 京極夏彦が持ち込み原稿デビューだったので、持ち込み原稿を侮れなくなった講談社文三編集部が持ち込み原稿のために賞。しかも、森博嗣が応募されてきてから、 やっと賞を作ったというヘンテコな賞。選考委員なし、締め切りなし、賞金なしという新しさを強調して大成功を収めた。 ちなみに、キャッチコピーを自分で作らないといけないのが特徴。 | ||
傾向と対策 |
メフィスト賞に「傾向と対策」がいるのか?という疑問はありますが…。やはり、受賞を狙うならば流水大説系&「キミとボク」小説系統が無難。
過去の受賞作の中には、ファンタジー、ノワール系の作品もあるが受賞後かなりの不遇で、やはりこの手の作品は応募しないが無難か(日明恩みたいな社会派もあり)。 それと肝心なのが、「斬新さ」の強調。「特殊文体の舞城」、「壊れた世界の佐藤」、「ライトノベルの西尾」みたいなキャッチフレーズが 付くぐらいの作品でないと、受賞後の活躍は保証できない。なお、端正な新本格はどうかというと微妙で、 氷川透、古処誠二、殊能将之といることはいるが、最近の受賞にはいないので、「KAPPA-ONE登竜門」を狙った方がいいかもしれない。 なお、唯一バカミスに受賞している賞でもある(←『六枚のとんかつ』のこと) | ||
主な出身作家 | 受賞:森博嗣、清涼院流水、高田崇史、殊能将之、舞城王太郎、西尾維新 |
横溝正史ミステリ大賞 | |||
主催者 | 角川書店 | 賞金 | 500万円 |
選考委員 | 綾辻行人、大沢在昌、北村薫、板東眞砂子 | ||
次回締め切り | H17.1.31 | 枚数 | 350〜800枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―△ 社会派―○ 広義ミステリ―○ ハードボイルド―○ | ||
賞の概要 | 1981年に横溝正史(まだ、当時は生存)を記念して作られた賞。かなりの長い歴史を誇るのだが、意外と大した作品が出ていない。しかし、最近はちょっと話題になり気味。 | ||
傾向と対策 |
長年低迷していましたが、九十年代後半になると選考委員を変えたりして、色々なジャンルの作品が出始めている。 やはり、大賞を狙うならばハードボイルドやノワールがオススメ。小川勝己のような鬼畜ノワールで取れるような賞はなかなかないで、 この線で狙いたい人は大変オススメの賞です。特に、オススメしたいのはハードボイルド系。柴田よしきが出たりと、なかなかハードボイルドを 応募できる賞はないので、ハードボイルド系の小説で一案を持っている人は是非応募してみるべきだと思います。 本格ミステリは、鳥飼否宇などのように出てはいるんですが、ほとんどが佳作どまり。やはり、大賞を狙うなら ハードボイルドやノワールがオススメ。ちなみに、テレビ東京賞が併設されているので、旅情ミステリなんかも意外に…(笑) | ||
主な出身作家 |
受賞:柴田よしき、小川勝己など 最終候補:鳥飼否宇、鈴木光司など |
オール読物推理小説新人賞 | |||
主催者 | 文藝春秋 | 賞金 | 50万円 |
選考委員 | 高橋克彦、藤田宜永、藤原伊織、宮部みゆき | ||
次回締め切り | H17.6.30 | 枚数 | 50〜100枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―× 社会派―△ 広義ミステリ―△ ハードボイルド―○ | ||
賞の概要 | 息の長い雑誌「オール讀物」が主催する短編賞。オール読物新人賞とは別なので、区別する事。最近では、石田衣良が出たことで有名。 | ||
傾向と対策 |
どうも、短編はあまり読まないので…、よくわかりません。が、最近は石田衣良が出たことを見ると、ハードボイルド系がとりやすいと思われます。 が、昔はユーモアミステリの賞として鳴らしていました。出身作家も、宮部みゆき(当時は、ユーモアミステリを書いていた)や赤川次郎なんかもいますし。 ユーモアミステリで狙える賞は少ないので、狙ってみても面白いかもしれませんが、やはり受賞を狙うならば、ハードボイルド(軽いタッチがオススメ)がオススメです。 | ||
主な出身作家 |
受賞:逢坂剛、赤川次郎、宮部みゆき、石田衣良など |
小説推理新人賞 | |||
主催者 | 双葉社 | 賞金 | 100万円 |
選考委員 | 乃南アサ、花村萬月、森村誠一 | ||
次回締め切り | H16.11.30 | 枚数 | 80枚以内 |
ジャンル | 本格ミステリ―× 社会派―△ 広義ミステリ―○ ハードボイルド―× | ||
賞の概要 | 雑誌「小説推理」が主催する賞。本多孝好以外、大した作家は出てない。 | ||
傾向と対策 |
本多孝好しか読んだことがないので、さっぱりわかりません。が、「小説推理」という雑誌自体が中間小説誌(「小説すばる」みたいな)と化しているので、
本多孝好みたいな広義ミステリがとりやすいと思われます。 が、実際はわかりません。多分、一番狙いやすい賞なので、コテ試しという方は狙ってみては? | ||
主な出身作家 |
受賞:本多孝好など |
ファウスト賞 | |||
主催者 | 講談社 | 賞金 | なし |
選考委員 | 太田克史 | ||
次回締め切り | H16.10.30 | 枚数 | 100枚以内 |
ジャンル | 本格ミステリ―△ 社会派―× 広義ミステリ―○ ハードボイルド―× | ||
賞の概要 | 雑誌「ファウスト」が主催する賞。応募資格が1980年以降生まれという制限つき。いわば、メフィスト賞の短編版。 | ||
傾向と対策 |
わかりません。メフィスト賞とほぼ同様。取りたければ、「ファウスト」を研究するのがベストかと。 ちなみに、年齢制限は応募者抑制という意味らしい。 | ||
主な出身作家 |
しりません。 |
ミステリーズ!短編賞 | |||
主催者 | 東京創元社 | 賞金 | 30万円 |
選考委員 | 綾辻行人、有栖川有栖、加納朋子 | ||
次回締め切り | H17.4.30 | 枚数 | 30〜100枚 |
ジャンル | 本格ミステリ―◎ 社会派―× 広義ミステリ―△ ハードボイルド―× | ||
賞の概要 | 雑誌「ミステリーズ!」が主催する賞。創元推理短編賞が前身。本格系では「本格推理」と並んで数少ない短編賞である。 | ||
傾向と対策 |
まあ、言わば「鮎川哲也賞」の短編バージョンです(賞金の安さといい、ジャンルといい…)。第一回から、受賞作なしというすさまじい盛下がり方をしたので、
傾向は本格以外不明です。 創元推理短編賞の頃のデータによれば、一発トリック物が比較的通りやすいのが印象的です。 選考委員も変わってないし、一発トリック型の作品で狙うのがオススメです。ただ、創元推理短編賞最後の作品『インディゴの夜』が広義ミステリだったので、 ひとえにはいえませんが。あと、受賞作なしの多さが特徴的。率なら、日本ホラー大賞や日本ファンタジーノベル大賞を越えます(笑) | ||
主な出身作家 |
受賞:まだ一人も、受賞していません |
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